【新唐人2015年1月19日】15日午後、中国浙江省杭州市で果物を売っていた行商人が、城管の取り締まりから逃げる際、4歳の息子を轢死させてしまいました。悲痛に泣き叫ぶ行商人夫妻を目の当たりにし、市民およそ1000人が道路を塞いで城管に責任を問いました。地元当局は数百人の警官を出動させ、子どもの遺体を奪ったうえ、2人に怪我を負わせ、3人を拘束しました。
15日午後4時ごろ、杭州市蕭山区(しょうざんく)のある交差点で城管によると取り締まりが始まりました。スーパーマーケットの前で果物を売っていた行商人が、城管を発見すると急いで逃げようとしましたが、車の下で遊んでいた4歳の息子に気がつかず、轢死させてしまいました。現場にはおよそ1000人の市民が集まり、当局は数百人の警察を出動させ、子どもの遺体を奪ったうえ、市民や子どもの親を殴りました。
杭州市蕭山区市民 閆さん
「行商人たちはいつもあの辺で物を売っています。その日は大勢の城管が取り締まりにやってきました。当時一人が見張り、一人は逃げました。父親のほうは人が来るのを見ると、車を運転して逃げましたが、自分の子どもがトラックの前にいたのです」
杭州市蕭山区当局は当日の公式ミニブログ(微博)にて、行商人が車の下で遊んでいた4歳の息子に気づかず、自家用トラックで轢死させたと伝えました。映像も掲載しましたが、ネットユーザーらは一部カットされたと疑っています。
当局の責任逃れは地元市民の不満を引き起こしました。
杭州市蕭山区市民 閆さん
「近くには学校もあり、当日は放課の時間だったので通りかかる人も多く、夜7〜8時まで道路を塞ぎました。外来人口もいるので、城管は嫌われています」
現場付近のホテル従業員
「隣のスーパーの前に大勢の人が集まり、道路を数時間塞ぎました」
中国では城管による暴力行為が各地で度々伝わっており、集団抗議事件に発展する場合もしばしばあります。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/01/17/a1169857.html(中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/水田 映像編集/李)